ジョンの腫瘍

5年ほど前ジョンに尻尾に小さな小さな出来物を発見
場所が場所だけにまずはそのまま放置して様子を見ようと判断した

尻尾神経が集中し過敏な場所
細くて摘出するにも大変
それ以前に病理検査で刺激して
腫瘍が怒りだしたら大変面倒なことになる

ジョンは大して気にもせず舐めることもなく
そのままで先月まで過ごしてきた
その間ジョンの加齢と共に
おできは腫瘍と呼べるサイズに変わって来た

獣医さんからは触診でチェックして貰っていた
徐々に大きくなる腫瘍
このまま大きくなり続けて私のこぶし大になったら
尻尾を付け根から切るしかない
まだ私の親指と人差し指で輪を作ったサイズ

11月18日(土)
夕方何気にジョンの指定席を見たら血痕が・・
ジョンは寝室に入っている、何処を毛がしたのか確かめに行く途中の
廊下にも点々と血痕がある、ジョンの体を確認
何と尻尾が擦り剥けている破裂とかそんな感じではなく
尻尾を振ったときに何かに当たって擦った感じ
外は雨、運転できない私には父ちゃんの帰りを待つしかないが
ジョンは気にもせず普通に過ごしている。
乾燥パウダーを付け包帯で一時しのぎ

11月19日(日)
病院へ
先生が触っても痛がらない血も何となく止まった
腫瘍はパンパンに腫れた感触もない
傷跡を確認してもやはりジョンが自分で囓った形跡ではない
何かに尻尾がブンと当たって擦れたのではないかと。
今の腫瘍状態を見ると化膿したりしての出血でもない。

お薬を塗ってまた包帯を巻いて貰って
数日様子をみようと・・・

最悪の時には病理検査・細胞検査と
いよいよ話が出たけれど検査をする気はない
これがビーの年なら多分検査する
でも11才のジョン検査をして悪性腫瘍と出ても
手術をする気はない今後異変が出たら
尻尾を切る覚悟は出来ている
でも今は下手に解らない方が
ジョンの後生、好きに過ごしてあげられる
解ってしまえばジョンにいろんな
規制や我慢を強いてしまうことになるだけ
お願いだから大切に腫瘍を怒らせることなく
お空まで持って行く様に気を付けたい

11月20日(月)
ジョンは尻尾も包帯も気にする様子はなく安心
包帯が余りきついと恐いので緩めに巻いて
出勤したら、帰宅時に玄関に転がっていた
でも丸出しの腫瘍を舐めたりはしていない様子

ジョン至って元気
お散歩にもしっかり行く

せめて服と包帯くらいは明るくしてあげたい

11月22日(水)
仕事から帰宅して玄関を開けたら
相変わらず緩めに巻いていた包帯がコロン
カーペットの上に血が点々と
尻尾ブンブンしたときに飛んだんだと
嫌な予感で腫瘍を見たら
破裂してボッコリと穴が開いている

病院は掛かり付けの二軒は不幸にも休診日
腫瘍を診て貰っている先生は電話が通じない
オロオロともう一軒の先生に電話をかけ
擦りむいた時点からの状況を説明
今のジョンの様子だとまずは心配はないだろう・・と
明日、どちらかの病院へ連れて行くように・・・と

ジョン
熱もない・鼻も乾いていない
舌の色も悪くない
気になっても尻尾の腫瘍は包帯でカバーした
でも気にしている気配はない
腫瘍は中が空っぽになってぷよぷよ

散歩・・・どうしよう
ジョンは留守番でビーだけ連れて行こう!
私なりに作戦を立てても予感していて作戦には乗らない
何が何でも付いていく決心こんな時には頑固
仕方がないから連れて行った途中で倒れようが
10年間ほぼ通うグラウンド、家の中で倒れるよりも本犬
幸せなはず!と大袈裟に考えるジョンはと言えば
元気な振りいつも見ているから解る
必要以上にボールのおねだり叱られても叱られても
立ち上がりボールキャッチの準備をする
心配をかけまいと思うなら
無理は止めて静かにしておいてよ
動くと心配になるんだよ

11月23日(木)
夕方、病院へ

先生も破裂と聞いてびっくりで診療順番を
変えてすぐに見て貰えた。

傷口よりも先に瞼の下とか舌の色とか
歯茎とか健康状態チェック
ジョンその間大人しい

尻尾の傷口を見てまずは周りの毛をカットそしていよいよ傷口

ガンとか悪性じゃ無いと思う
本当に悪性の腫瘍なら
こんなに完璧な空洞にはならないよ
尻尾にこれだけ大きなこぶが出来るのは珍しいから
心配したけれど何かでばい菌が入って腫れてきた
膿がたまって大きくなってきて
破裂したと考えた方が良いみたい
ただある程度乾燥してから
根本の芯を見ないとハッキリ言えないけれど
まずは私も心配していたような大事にはならないと思う!

緊張感・不安感が体中から抜けてきて
腑抜けになりそう

この何年か私を始め2軒の獣医さんも同じように心配してくれた
手放しで大喜びとまではいかないまでも大変なことからは免れたようです

でも・・・その後の治療が大変でした
クーデター状態・割れた風船状態の傷跡に
消毒液を注射器の針の無いのを傷口に4回入れて
消毒し、ちょっと浸みる消毒で丹念に再度消毒
流石にジョンがヒーと騒ぎました
看護助手さん達と取り押さえ話しかけながら
化膿止めと乾燥パウダーで真っ白い包帯
皮膚炎の飲み薬との兼ね合いがあるので
化膿止め飲み薬は止めてしばらくの間は毎日
お薬の付け替えで通院

11月25日(土)
本日から一週間、化膿止めのお薬を服用
完璧に完治しないと
同じ場所からまたまた再発して
延々と繰り返す可能性が高いとのこと

おまけに今となってはもっと大きく開いたらよかったとも思える、
破裂部分の穴が小さいので空洞になった腫瘍の中が乾きにくい
消毒液を入れると痛いと言うよりも気持ちが悪そうで
暴れるジョンをひたすら宥めて我慢させる

11月27日(月)
通院二日目からは出血はなかったのに
今日の消毒の時には多少の出血
でも化膿している様子はなさそう

11月28日(火)
今日は出血もなくジョンも大人しく治療をさせてくれた
明日は病院も休診日なので自己治療
私にちゃんと付け替えが出来るのだろうか?

11月29日(水)
初めての私の薬付け替え
大人しくしてくれるだろうかドキドキ
でも、予想を裏切って静かにしてくれるジョン
破裂してからは病院でもジョンを大人しくさせるのに集中して
よく見ていなかったけれど、腫瘍が厚い
もう少し大きく破裂していたら中まで綺麗に
乾燥するのだろうけれど難しそう
類表皮嚢胞は完璧に完治しないと
同じ事を繰り返すそうです
ジョンの傷口を診ると
多分また再発しそうな・・・
その時には麻酔をかけて腫瘍の不必要な部分を
切除して貰うようになります
躊躇せずに今施術してしまえば
楽なのでしょうが
もしかしたらこのまま完治してくれるかも
そんな一縷の望みを持っています
そして出来ればジョンに麻酔をかけたくない
神様にすがる気持ちです。


12月に入って・・・
予想通りジョンの腫瘍は最初の穴が塞がり
その後、着々と別の部分から出血が始まりました
今のところ3箇所
D先生から出来るだけ包帯を外して
乾燥させた方が良いと言われて試してみたけれど
包帯を巻いているときには諦めているのか興味を示さないのに
包帯がないとペロペロと舐め散らかして危険
どうしても包帯無しでは無理です
切ってしまうかずっとずっと悩んでいるけれど
結論は出ない、やはり一番信頼できる
S先生にも相談したい
D先生にその旨話理解して貰って
やっと12月24日S先生の病院へ
腫瘍を診て貰い
このままにしておくか
切り取り手術をするか相談しました

■そのままにしておくと■
腫瘍が破裂し治ってもまた違う部分が破裂して同じ事を永遠に繰り返す。
出来るだけ乾燥させるために腫瘍含めて周囲の毛をカットしなければならない
舐めるとばい菌が入るので毎日消毒と包帯の付け替えをしなければならない
状況確認のために定期的に通院しなければならない
本人は多分気持ち悪さ・違和感が有る
しかし痛みは無い
何年も抱えている腫瘍なので転移するような腫瘍ではない
■手術をすると■
◆完全摘出
腫瘍箇所が尻尾の下の方なので切除部分の皮膚移植が難しい
尻尾は特に皮膚に弛み弛みが無いために成功しても完治までに半年以上かかる
腫瘍が出来る皮膚は健康な皮膚とは言えないので移植後の皮膚が再生しない
可能性が高い
再生しない場合は再度手術で断尾しなければならない
手術が度重なるとジョンの年齢的にリスクが高くなる
◆部分摘出(尻尾から飛び出している腫瘍のみ切除)
腫瘍の大元まで摘出できるとは限らないのでまた腫瘍復活のおそれ有り
当座しのぎで完全ではない
■究極姑息な手段■
◆腫瘍の根本をゴムなどできつく結んで腫瘍を壊死させる
上手く行けば綺麗に治る可能性も有り大きな賭
皮膚を盛り上げて出来ている腫瘍なので神経・血管が通っている
かなりの痛みを伴う
ジョンの腫瘍の場合、出来方が歪なのでゴムがずれて終う可能性有り

手術をするとなると確実に断尾に行き着きます
賭け的な手術をしてやはり駄目だった場合
再度ジョンに手術をすると言うのは年齢的にやはり
恐いし危険度が高い、無理なことはしたくない
今のままで通りこのままジョンに腫瘍を抱えて
一生暮らして貰う方がリスクは少ないと判断しました

腫瘍部分・周囲は定期的にカットして包帯生活だけれど
毎日毎日消毒も煩わしいだろうけれど
我慢して貰うしかない
慣れて貰うしかない

来年はジョン
年女12才

尻尾の類包皮嚢胞
背骨の変形性脊椎症
長年の皮膚炎

ちまちました病気は持っているけれど
それでも元気で気が向けば走るし

病気とはお友達になって
病気と体調と相談しながら
私と一緒に
無理せず
のほほんと
まったりと
素敵な老後を
生きていこう!
そう思っています

どこかでジョンと会う機会がありましたら
頑張れよ!と
一声かけてください
よろしくお願いいたします



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